「人の言うことを聞くべからず」+

坂本晶と申します。はてなでは「坂本晶の『人の言うことを聞くべからず』」をやっています。こちらはサブブログとして、古代史、神話を中心に扱っていきます。『水瓶座の女』という小説を、太陽出版から販売しております。読んで頂けたら嬉しいです。

ヤマトタケルは開化天皇である(91)~「神生み」後の伊邪那美命は全く違う属性の人物

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『古事記』の神生み神話から。次に水戸神、名は速秋津日子神、次に妹速秋津比売神を生みき。(次生二水戸神、名速秋津日子神、次妹速秋津比売神一。大事忍男神より秋津比売神まで併せて十神。 ヤマトタ…

ヤマトタケルは開化天皇である(90)~十柱の神の正体

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp最初に訂正。 前回、『書紀』の異伝第四と書いたが、異伝第六の誤りである。 それでは『書紀』異伝第六を見てみよう。伊弉諾尊、既に還りて、乃ち追ひて悔いて曰はく、「吾前に不須也凶目(いなしこめ)…

ヤマトタケルは開化天皇である(89)~二人のイザナギのすり替え

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp伊邪那「伎」大神の禊の天照大御神の生まれる前、辺津甲斐弁羅神より後。ここに詔りたまはく、「上つ瀨は瀨速し、下つ瀨は瀨弱し」とのりたまひて、初めて中つ瀨に堕ちかづきて滌きたまふ時、成りし神の…

ヤマトタケルは開化天皇である(88)~伊邪那「伎」命は「迦」

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp伊邪那「伎」大神が竺紫の日向の橘の小門の阿波岐原で天照大御神、月読命、建速須佐之男命の「三貴子」を生む場面。ここに左の御目を洗ひたまふ時成りし神の名は、天照大御神、次に右の御目を洗ひたまふ…

ヤマトタケルは開化天皇である(87)~出自不明の伊邪那「伎」大神

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『古事記』の伊邪那「伎」大神の禊の場面。ここを以ちて伊邪那伎大神詔りたまはく、「吾はいなしこめしこめき穢き国に到りてありけり。かれ、吾は御身の禊せむ」とのりたまひて、竺紫の日向の橘の小門の…

ヤマトタケルは開化天皇である(86)~伊邪那岐命の後ろから来る者の正体

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp前回の前の部分、伊邪那岐命が逃げるところを見ていこう。ここに伊邪那岐命見畏みて逃げ還ります時、その妹伊邪那美命、「吾に辱(はぢ)見せつ」と言ひて、即ち黄泉醜女を遣はして追はしめきここに伊邪…

ヤマトタケルは開化天皇である(85)~黄泉国で伊邪那岐命は片想いする。

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『古事記』の前回の続き。かく白しつその殿の内に還り入りし間、いと久しくして待ちかねたまひき。故、左の御みづらに刺せる湯津津間櫛の男柱一箇取りかきて、一つ火燭(とも)して入り見ます時、うじた…

ヤマトタケルは開化天皇である(84)~「其妹」伊邪那美命は何者か?

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『古事記』の前回の続きから。ここに二柱の神、謀りて云ひけらく、「今吾が生める子良からず。なほ天つ神の御所(みもと)に白すべし」といひて、すなはち共に参上りて、天つ神の命を請ひき。ここに天つ…

ヤマトタケルは開化天皇である(83)~(上)という謎の記号

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『古事記』の国生み神話から。その島に天降りまして、天の御柱を見立て、八尋殿を見立てたまひき。ここにその妹伊邪那美命に問ひたまはく、「汝が身は如何か成れる」ととひたまへば、「吾が身は、成り成…

ヤマトタケルは開化天皇である(82)~天照大「御」神は何者か

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp 『古事記』の天孫降臨の初めから。天照大御神の命もちて、「豊葦原の千秋長五百秋の水穂国は、我が御子、正勝吾勝勝速日天忍穂耳命の知らす国ぞ。」と言よさしたまひて天降したまひき。ここに天忍穂耳…

ヤマトタケルは開化天皇である(81)~星川皇子の謀反

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp 『書紀』前回の続き。天皇、弟君の不在(な)きことを聞こしめして、日鷹吉士堅磐固安銭堅磐、此をば柯陀之波(かたしは)と云ふ。を遺して、共に復命さしめたまふ。遂に即ち倭国の吾礪(あと)の広津…

ヤマトタケルは開化天皇である(80)~「才伎」は百済とは無縁

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『書紀』前回の続き。任那国司田狹臣、乃ち弟君が伐たずして還ることを喜びて、密に人を百済に使(や)りて、弟君に戒めて曰はく、「汝が領項(くび)、何の牢錮(かたきこと)有りてか人を伐つや。伝に…

ヤマトタケルは開化天皇である(79)~弟君と老女はどこにいたか

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『書紀』の前回の続き。田狭、既に任所に之(ゆ)きて、天皇、其の婦を幸(つかは)しつることを聞きて、援(たすけ)を求めて新羅に入らむと思欲ふ。時に、新羅。中国(みかど)に事(つか)へず。天皇…

ヤマトタケルは開化天皇である(78)~雄略が吉備上道臣田狭の妻稚媛を奪う事件

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『雄略紀』七年の記事。是歳、吉備上道臣田狭、殿の側に侍りて盛に稚媛を朋友に称りて曰はく、「天下の麗人は、吾が婦に若(し)くは莫(な)し。茂(こまやか)に棹(きはやか)にして、諸の好(かほ)…

ヤマトタケルは開化天皇である(77)~「膳夫」と「宍人部」

ヤマトタケルは開化天皇である(72)~百済武寧王の誕生 - 「人の言うことを聞くべからず」+で見たように、雄略二年は、百済の池津媛が焼き殺されたことになっている年である。本当に焼き殺されたのかどうかは判断がつかないとしても。 そして雄略二年の十…

ヤマトタケルは開化天皇である(76)~盧城部連武彦と栲幡皇女の姦淫事件

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『雄略紀』の三年四月の記事を見てみよう。三年の夏四月に阿閉臣国見、更の名は、磯特牛(しことひ)。栲幡皇女と湯人の盧城部連武彦とを譜(しこ)ぢて曰はく、「武彦、皇女を奸(けが)しまつりて任身…

ヤマトタケルは開化天皇である(75)~末多王は任那人、そして…

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『書紀』の「雄略紀」二十一年を見てみよう。二十一年の春三月に、天皇、百済、高麗の為に破れぬと聞きて、久麻那利(こむなり)を以て汶洲王に賜ひて、其の国を救ひ興す。時人皆云はく、「百済国、属(…

ヤマトタケルは開化天皇である(74)~松浦の佐用姫伝説に見る「主嶋」と百済の「倉下」

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp今回は、「松浦の佐用姫」の伝承である。まずは『肥前国風土記』から。鏡の渡 郡役所の北にある。昔、檜隈の廬入野の宮に天の下を治められた武少広国押楯(宣化天皇)のみ世に、大伴の狭手彦連を派遣し…

ヤマトタケルは開化天皇である(73)~「主嶋」はヤマトタケル=開化の出生地

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp武烈紀の武烈四年の記事。 是歳、百済の末多王、無道して、百姓(たみ)に暴虐す。国人、遂に除てて、嶋王をたつ。是を武寧王とす。百済新撰に云はく、末多王、無道して、百姓に暴虐す。国人、共に除つ…

ヤマトタケルは開化天皇である(72)~百済武寧王の誕生

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp今回は『書紀』の雄略五年の記述を取り上げるが、まずその前に、雄略二年の記述から。二年の秋七月に、百済の池津媛、天皇の将に幸さむとするに違ひて、石川楯に婬けぬ。旧本に云はく、石河股合首の祖楯…

ヤマトタケルは開化天皇である~(71)開化天皇と清寧天皇、『書紀』と『先代旧事本紀』の関係

『古事記』の開化天皇は稚倭根子日子大毘々命である。 『書紀』「開化紀」では、稚日本根子彦大日日天皇である。「倭」と「日本」の違いが気になるが、まだ「倭」が何を意味するかわかっていない。 しかし「毘」と「日」の違いがあるので、稚倭根子日子大毘…

ヤマトタケルは開化天皇である(70)~神話を読み解くと神話が見える

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jpヤマトタケルは開化天皇である(57)~「子」は親子関係の否定 - 「人の言うことを聞くべからず」+でコメントを頂いたたぬきさんの件だが、正直わからない部分が多々あるのだが、気になったのは「2つ…

ヤマトタケルは開化天皇である(69)~『隋書 俀国伝』の多利思比孤から読み解けるもの

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『隋書 俀国伝』に、「姓は阿毎、字は多利思比孤、号して阿輩雞彌」という者が登場する。聖徳太子ではないかとしばしば言われている人物である。 気になるのは、『隋書 俀国伝』は「倭国伝」ではなく「…

ヤマトタケルは開化天皇である(68)~天宇受売「神」が「名猿田毘古神」の「名」を顕した真の理由

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp今回は猿田毘古神について。『古事記』の猿田毘古神の記述。 ここに日子番能邇邇芸命、天降りまさむとする時に、天の八衢に居て、上は高天原を光し、下は葦原中国を光す神ここにあり。かれここに、天照…

ヤマトタケルは開化天皇である(67)~「等」はアバウトな否定、「其」は文脈を引き継ぐとは限らない。

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp大国主神の国譲りの神話の、健御雷神が八重事代主神、健御名方神の二神に国譲りを要求し、二神の了承を得て大国主神に再び国譲りの要求をした後の大国主神の台詞から。 ここに答へて白さく、「僕が子等…

ヤマトタケルは開化天皇である(66)~すり替えられた大国主神

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『書紀』の大国主神の記述をもう一度見てみよう。 一書に曰はく、大国主神、亦の名は大物主神、亦は国作大己貴命と号す。亦は葦原醜男と曰す。亦は八千矛神と曰す。亦は大国玉神と曰す。亦は顕国玉神と…

ヤマトタケルは開化天皇である(65)~「云」は肯定、「謂」は否定

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp「以音」の意味が分かると、色々なことが分かる。 神生み神話の石土毘古について、「訓石云伊波、亦毘古二字以音、下效此也」とあり、「石は伊波と云うと訓み、亦毘古二字は音を以てす。下此に效(なら…

ヤマトタケルは開化天皇である(64)~「以音」は「字に意味はない」の意味

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『古事記』の天津日高日子番能邇邇芸能命と木花之佐久夜毘売の話を見ていこう。ここに天津日高日子番能邇邇芸能命、笠沙の御前に麗しき美人に遇ひたまひき。ここに「誰が女ぞ」と問ひたまへば、答へ白さ…

ヤマトタケルは開化天皇である(63)~「おれ」は「お前」か?

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp大国主神は、須佐之男命の髪の虱を取っている時に、須佐之男命が眠ってしまった隙をついて逃げ出す。その後須佐之男命が気づいて後を追うくだりを見てみよう。かれここに、黄泉比良坂に追ひ至りて、遥に…

ヤマトタケルは開化天皇である(62)~倭健命は熊曾健か?

1~50を読みたい人はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『古事記』の倭健命の熊曾征討を見てみよう。 読み下し文①。 天皇、小碓命に詔りたまはく、「何とかも汝の兄は朝夕の大御食に参出来ざる。専ら汝ねぎ教え諭せ」とのりたまひき。かく詔りたまひて以後、…