「人の言うことを聞くべからず」+

坂本晶と申します。はてなでは「坂本晶の『人の言うことを聞くべからず』」をやっています。こちらはサブブログとして、古代史、神話を中心に扱っていきます。『水瓶座の女』という小説を、太陽出版から販売しております。読んで頂けたら嬉しいです。

ヤマトタケルは開化天皇である(51)~「之」も否定、「イリ王朝」は出雲系

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp大町阿礼さん 『北円堂の秘密』興味深く読ませて頂きました。気になったところを何回かに分けて述べていきたいと思います。 藤原不平等が壬申の乱の際に田辺史のところに預けられていたと…

ヤマトタケルは開化天皇である(50)~「速」「別」は否定の意味

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『古事記』仲哀天皇の条にはこのようにある。 かれ、健内宿禰命、その太子を率て、禊せむとして淡海(あふみ、近江のこと)また若狭国を経歴し時、高志の前の角鹿(敦賀)に仮宮を造りて坐…

ヤマトタケルは開化天皇である(49)~仁徳朝は虚構である(追記あり)

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『古事記』の応神天皇の后妃、子女はこのように記載されている。この天皇、品陀真若王の女、三柱の女王を娶したまひき。一の名は高木之入日売命、次に中日売命、次に弟日売。(この女王等…

ヤマトタケルは開化天皇である(48)~『古事記での丹波、出雲の見分け方②

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp更新のために書いている直前で気付いたことがあり、考えていたことが破綻したのだが、書けるところまで書こう。カグツチの名前について、『古事記』の記述を見てみよう。次に火之夜芸速男…

ヤマトタケルは開化天皇である(47)~アマテラスとスサノオの誓約のカラクリ

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp前回述べたヒコホホデミについて語るには、なぜ私が『古事記』の丹波系と出雲系の区別に気づいたのかを語るのがいいだろう。結論を先に述べれば、ヒコホホデミを丹波系とした見解とは逆に…

ヤマトタケルは開化天皇である(46)~『古事記』での丹波、出雲の見分け方

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jpヤマトタケルは開化天皇である(44)~訂正②天照大神は出雲の神である。 - 「人の言うことを聞くべからず」+で、延烏郎が西暦158年に新羅からきたと主張する必要が無くなった以上、ヤマト…

読者の皆様へのお願い

私は現在、『古事記』『日本書紀』『先代旧事本紀』『風土記』を使って、古代史、神話を研究しています。 そのうち『古事記』は原文付きですが、他は全部現代語訳です。最近は原文の重要性を感じて、岩波文庫の『日本書紀』の原文を買い揃えていますが、貧乏…

ヤマトタケルは開化天皇である(45)=迷惑なヒコホホデミ

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jpヒコホホデミが吉備品遅部雄鮒であり、目弱王であり、顕宗天皇であるというのが私の主張である。 今後、このヒコホホデミの話をしていくが、その前に、ヒコホホデミが丹波、出雲いずれの勢…

ヤマトタケルは開化天皇である(44)~訂正②天照大神は出雲の神である。

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『古事記』において、国生み、神生みを行うのは伊邪那岐命と伊邪那美命である。 伊邪那美はカグツチを産んで死に、伊邪那岐が黄泉の国を訪問して帰ってきて、橘の小戸の阿波岐原で禊をする…

ヤマトタケルは開化天皇である(43)~ホオリとヒコホホデミ

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp海幸山幸神話の主役の火遠理命(ホオリノミコト)は、『古事記』にでは亦の名を天津日高日子穂穂出見命(アマツヒコヒコホホデミノミコト)という。 神話では、釣り針を巡って兄の火照命と…

ヤマトタケルは開化天皇である(42)~平群志毘と目弱王

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp吉備品遅部雄鮒に該当しそうな人物として、平群志毘が挙げられる。 『古事記』清寧天皇条で、顕宗天皇が即位する前に、菟田首の娘の大魚(おふを)を巡って志毘と争い、顕宗が志毘を殺す。…

ヤマトタケルは開化天皇である(41)~「佐耶岐」と大雀太子

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『古事記』応神天皇条で、応神天皇が子の大山守命と大雀命(仁徳)に訪ねる場面がある。ここに天皇、大山守命と大雀命に問ひて詔りたまはく、「汝等は、兄の子と弟の子と孰(いづ)れか愛…

ヤマトタケルは開化天皇である(40)~訂正①・石之日売の正体

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp仁徳天皇の皇后石之日売は、葛城の曽都毘古の娘である。 葛城の曽都毘古は、健内宿禰の子として知られている。 しかし『古事記』孝元天皇の条には、健内宿禰の子として葛城長江曾都毘古と…

ヤマトタケルは開化天皇である(39)~出雲系の男が丹波系の女に殺された可能性について②

印色入日子命(いにしきいりひこのみこと)は『古事記』では、鳥取の河上宮に坐して、横刀壱仟口(たちちふり)を作らしめ、これを石上神宮に納め奉り、すなはちその宮に坐して河上部を定めたまひき。 と書かれている。印色入日子 と石上神宮について、『書…

ヤマトタケルは開化天皇である(38)~出雲系の男が丹波系の女に殺された可能性について①

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jpおそらく出雲系の男が、丹波系の女に殺された可能性がある。 その痕跡も『記紀』には残されている。 有名なのは、ヤマトタケルが童女に変装して、クマソタケルを殺した話だろう。 また安康…

ヤマトタケルは開化天皇である(37)~ニギハヤヒ、ヤソタケル、クマソタケル

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jpニギハヤヒと天火明命は同一だとも、違うとも言われる。 私の見る限り、祖神を天火明命とする氏族が尾張系、つまり丹波系で、ニギハヤヒを祖神とする氏族が物部系、つまり出雲系である。 …

ヤマトタケルは開化天皇である(36)~ヤソタケル、兄磯城、長髄彦

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jpヤマトタケルは開化天皇である(35)~神武東征からワカタケルに迫る① - 「人の言うことを聞くべからず」+で述べたように、『書紀』には磯城のヤソタケルと、赤銅のヤソタケルの二人のヤ…

お知らせ

メインブログで書きたいことが増えたので、サブブログの更新は月一回とします。読者の皆様にはご理解のほどよろしくお願いします。

ヤマトタケルは開化天皇である(35)~神武東征からワカタケルに迫る①

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp市辺忍歯王がヤマトタケル=開化の子であるなら、『記紀』にあるように、ヤマトタケル=開化の子は殺されたと思っていた。 しかし、殺されたのは丹波系のヤマトタケル=開化の子ではなく、…

ヤマトタケルは開化天皇である(34)~鹿と猪とモズ

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『仁徳紀』に、磐之姫が死んで矢田皇女が皇后になった後に、こんな物語がある。 秋七月、天皇と皇后が高台に登られて、暑を避けておられた。毎夜、菟餓野の方から鹿の鳴く音が聞こえてきた…

ヤマトタケルは開化天皇である(33)~磐之姫の正体

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp仁徳天皇の皇后石之比売は、仁徳が八田若郎女を娶りたいと言われて怒り、山城の屋敷に籠ってしまう。 この話は『記紀』双方にあるが、それぞれの結論が違う。『古事記』では石之比売が仁徳…

ヤマトタケルは開化天皇である(32)~「大鷦鷯」はミソサザイ、「大雀」はすずめ

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『書紀』仁徳紀には、 この天皇が生まれられたとき、みみずくが産殿に飛び込んできた。翌朝父の応神天皇が武内宿禰を読んで、「これは何のしるしだろうか」と言われた。宿禰は答えて、「め…

ヤマトタケルは開化天皇である(31)~新羅の王?仁徳天皇

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp『古事記』では、アメノヒボコの神話は応神天皇の条にある。応神崩御の記事の後に、アメノヒボコの神話があるのである。 また昔、新羅の国王(こにきし)の子ありき。 でアメノヒボコの記…

ヤマトタケルは開化天皇である(30)~三人の応神天皇

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp1.『古事記』仲哀天皇条では、 息長帯比売命 こは大后なり。を娶して生みましし御子は、品夜和気命、次に大鞆和気命、亦の名は品陀和気命。 とあり、この大鞆和気命が応神天皇である。 し…

ヤマトタケルは開化天皇である(29)~アメノヒボコとツヌガアラシト

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jpアメノヒボコとツヌガアラシトの神話は、非常によく似た神話と認識されている。しかしその細部を見ると、二人は別人であることがわかる。 まずアメノヒボコの神話から見てみよう。 新羅国…

ヤマトタケルは開化天皇である(28)~髪長姫の正体

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp髪長姫は以外なところにいる。 因幡国国造の伊福部氏の系図は、スサノオ、大国主の子孫がニギハヤヒという、『記紀』とは大きく異なる資料であるが、この『伊福部氏系図』の中に、髪長姫が…

ヤマトタケルは開化天皇である(27)~稲田宮主とクシナダ姫の深層

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jpスサノオとクシナダ姫の婚姻についての話は、既に以前紹介した。今回はテナヅチとアシナヅチ、クシナダ姫の名前、スサノオとクシナダ姫の子、子孫を中心に見ていこう。 まず『書紀』本文。…

ヤマトタケルは開化天皇である(26)~矢河枝比売はやか・ハエ媛

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jpハエイロネ、ハエイロドの「イロネ、イロド」とは、同母の姉妹を指す言葉である。兄弟の場合はイロエ、イロドとなり、兄、姉には性の区別があるが、弟、妹の方にはない。元々古代には、兄…

ヤマトタケルは開化天皇である(25)~飯豊皇女と「ハエ媛」

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp飯豊皇女について、『書紀』は『譜第』という文献(現在は散逸)から引用している。『譜第』によると市辺押磐皇子は蟻臣の女(むすめ)荑媛(はえひめ)を妻とされた。三男二女を儲けた。…

ヤマトタケルは開化天皇である(24)~飯豊皇女は三人いる

シリーズ第一回目から読みたい方はコチラ↓sakamotoakiraf.hateblo.jp飯豊皇女は、『古事記』では『亦の名』を忍海郎女、青海郎女とある。『古事記』での飯豊皇女は、市辺忍歯王の妹である。 『書紀』では飯豊皇女は、磐坂市辺押磐皇子の娘である。 この推古…